東京 御茶ノ水の税理士事務所

登記識別情報ってなに？

登記識別情報とは

平成16年の不動産登記法の改正により、新しく設けられた制度です。不動産登記法改正前の権利証に代わるものが登記識別情報となります。

アラビア数字その他の符号の組み合わせからなる12桁の符号で、登記名義人となった申請人ごと、不動産ごとに定められ、登記名義人となった申請人にのみ通知されます。銀行のキャッシュカードの暗証番号を長くしたようなものです。

また、12桁の符号の横にはQRコードが記されています。ただし、再発行および登記識別情報の変更はできません。

登記識別情報が通知される例

夫婦が共有名義で土地１筆、建物１棟を取得し所有権移転登記をした場合、以下の通り通知されます。

・土地：夫１通、妻１通　計２通

・建物：夫１通、妻１通、計２通

・土地および建物の合計：夫婦で計４通

不動産ごと、名義人ごとに発行されるためです。

登記識別情報の管理方法

極めて重要な情報であるため、第三者に盗み見られないように厳重に管理する必要があります。

登記識別情報は、登記識別情報を記載した部分を覆うような仕組みが施してあり、第三者に盗み見られないような工夫を施して交付されています。また、一度切り取り剥がしたものや、シールをはがしたものは二度と元に戻せない仕組みになっています。裏面には開封方法の記載がありますが、次回の手続きで使用するまでは、切り取ったり剥がしたりしないで保管することが望ましいと思います。保管方法はあくまでも所有者の任意になりますが、金庫等に保管するなど厳重に管理することが望まれます。

登記識別情報が盗まれた場合

不正な登記申請に用いられることがないようにするため、登記名義人またはその相続人その他一般承継人は不動産を管轄する法務局の登記官に対し、登記識別情報の失効の申し出をすることができます。手続きに関しては、最寄りの法務局に相談したほうがよいでしょう。