25年の平均給与は414万円で2年ぶりの増加

25年の平均給与は414万円で2年ぶりの増加

国税庁が公表した「平成25年分民間給与実態統計調査結果」によると、平成25年12月31日現在の給与所得者数は5,535万人(前年比2.1%増)、平成25年中に民間の事業所が支払った給与総額は200兆3,597億円(同4.8%増)となっている。給与所得者のうち、1年を通じて勤務した者は4,645万人(同2.0%増)であり、男女別にみると、男性2,754万人(同1.0%増)、女性1,892万人(同3.4%増)となっている。

また、正規・非正規については、正規が3,056万人(同1.5%増)、非正規が1,040万人(同5.3%増)である。1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は414万円(同1.4%増)であり、男女別にみると、男性511万円(同1.9%増)、女性272万円(同1.4%増)、正規・非正規については、正規473万円(同1.2%増)、非正規168万円(同0.1%減)となっている。

なお、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年齢は45.2歳、平均勤続年数は11.8年である。また、事業所規模別の平均給与では、従事員10人未満の事業所が332万円(男性416万円、女性237万円)、10~29人の事業所が387万円(男性469万円、女性263万円)となっているのに対し、5,000人以上の事業所は501万円(男性661万円、女性262万円)である。

一方、1年を通じて勤務した給与所得者の給与階級別分布をみると、300万円超400万円以下が809万人(構成比17.4%)で最も多く、次いで200万円超300万円以下が782万人(同16.8%)であり、400万円以下の給与所得者数は2711万人と全体の約6割を占めている。

なお、源泉徴収により所得税を納税している者は3,897万人で、その税額は8兆2,907億円だが、給与所得者の8.3%にすぎない年間給与額800万円超の者が税額の61.2%を占める5兆735億円を納税している。