前回に続き、入金管理について少々お話をさせていただきます。
開業直後ですと、取引先件数もそう多くなく、頭の中で入金の有無を整理できると思います。しかしその頭で整理できるくらいの取引先件数の時から、きちんと請求から入金の管理をしっかりしておくと、確定申告の時だけでなく、資金繰りの上からも非常に助かることとなります。
では、入金管理をどうすればよいか。
ルールはこちらで決めましょう。
契約書支払スパンを決めていない限り、入金(支払)のルールはこちらで決められます。たとえば末締めの翌月末払いなど。これをきちんと請求書にまずは明記しましょう。
「支払期限○月○日」と。
さてその後の入金管理の仕方です。
上記の支払期限を末日とした場合でお話ししましょう。
あくまでもルールはこちらで決められますので、仮に末日に入金がない場合、その翌日までは支払いを待ちましょう。銀行の振込み時間によっては翌日入金になることもありますから。そして、(おかしないい方ですが)未入金の確認が取れた場合、入金の督促をしないといけません。そのタイミングですね。
うちの事務所のお客様には、5日後に未入金であれば、電話やメールで簡単に促してみてくださいと指導しております。末日が入金期限であれば、翌月5日。この日に先方に一旦連絡を取ります。
前回コラムでも書きましたが、この一本で結構な割合で支払ってもらえることが多いです。忘れているだけだったり、取引先の支払日が10日だったりと理由はいくつかありますが、この一本で大きく異なります。もし10日に払うというのであれば、それをこちらが良しとすれば、構いませんし、良しとしないのであれば、契約書を交わすなりの話になるわけです。
ただこの一本の連絡をしないと、なあなあな支払(入金)関係になってしまうのです。
この一本の連絡をしても支払がわからない場合、例えば「今は支払えないよ」とか「待ってよ」とかの返事の場合。これはいついつまでに支払ってもらえるのかきちんと約束を頂かないといけません。可能であれば書面で。
仕事や商品は既に納品しているわけですから、お金をいただくことは当然です。入金があって初めて仕事のすべてが完了です。
入金ルールはしっかり決めて商売しましょう。