どうする!?個人で開業!!㉛

来年の確定申告が少しでも楽になるようなお話シリーズ③。

 

税務の特典がある青色申告の届出を出している方を前提にお話をさせていただいております。http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2070.htm

 

・仕事で使う銀行口座は多くて2つ、できれば1つ

 

勤めていた際の給料振込口座である、近所である、信金の営業マンがやってきた・・・等々。銀行の口座がついつい増えてしまう方が少なからずおります。

各銀行により、振込手数料の違いなどあり、口座をいくつも利用するかのメリットデメリットは確かにあります。しかし、今回のコラムはあくまでも次の確定申告で、いかに楽に申告までたどり着くのか、と言うお話ですので、金銭面のメリットは少々おいておきます。

 

可能であれば、事業用の口座は1つが良いです。

 

お客様からの入金と仕事上の支払が同じ口座で完結すれば、会計ソフトに入力するのもその口座のみで足ります。多少面倒でも、例えばお子様の学校の費用等、個人的な引き落としがあるような場合には、個人的に利用する口座を一つ作っておき、そちらから支払うように手続しておけば、会計ソフトに入力する際に、毎月1つの仕訳が減ることになります。個人的な引き落としが仮に5つあれば、年間で60仕訳も減ることになります。

また1つの口座で管理するメリットは、売上の入金が極端に遅い場合を除き、月末に残った(増えた)口座残高が、その月の利益に近い数字になるということです。

(もちろん途中で、個人的にお金を引き出した場合、その限りではありません)

ただ1つだと、諸々取引上、不都合もあります。その場合、あまり入出金を口座でぐちゃぐちゃにしない方が、確定申告の際、楽になります。

例えばですが、入金口座を都市銀行(請求書に書かれている口座は都銀さんの方がイメージが良い)、支払関係を近所の信用金庫(借入や定期積金等のお付き合いは、個人事業主の方の場合、信金さんの方が圧倒的に面倒見が良い)にして、入金は入金口座、支払は支払口座などにしておくのが良いと思います。

 

ともかく事業用の口座は少なくしておくのが、確定申告の際、楽になります。