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◆◆走行中の地下鉄の車内で通信が可能に◆◆

昨年3月から、都内の地下鉄の一部区間で、走行中の車内でのネット通信が
可能になりました。サービスエリアは東京メトロでは順次拡大、都営地下鉄で
は今年3月までに全4路線の全区間で通信が可能になるということです。名古屋、
大阪の地下鉄でも順次エリアを拡大していくということで、駅と駅の間の空白
区間のイライラを解消できることになりそうです。

福岡市などではすでにトンネル内にアンテナを設置していたそうですが、都
内の地下鉄で設置が進まなかったのは、路線や建設時期によってトンネルの工
法がまちまちでそれぞれ設置方法が異なること、またカーブが多くて高低差が
激しいため、多くのアンテナを設置しなければならなかったことに理由がある
ようです。

東京都知事の猪瀬直樹氏の選挙公約の中に、地下鉄に関する項目がありまし
たが、今回の実現に至ったきっかけは、ある会社員のツイッターでのつぶやき
だったそうです。それが当時副知事だった猪瀬氏とソフトバンク社長の孫正義
氏のやり取りにつながったということです。

都市部の移動に地下鉄は欠かせない存在です。移動中にメールの送受信が可
能になり、非常時の通信手段としても大いに役立つでしょう。また、オンライ
ンゲームをしていた場合、途切れることなく楽しむこともできます(是非はと
もかく)。

便利になるのはよいことですが、一歩下がって考えてみると、まず、携帯電
話の普及によって、ところ構わず追いかけられるようになりました。さらに、
もう「地下鉄に乗っていたから」という言い訳もできません。先述のオンライ
ンゲームについても、つながらないからこそ解放されていたのかもしれません。
常に気にしなければならないというのは窮屈な気もします。

車内での携帯電話の使用ルールが変わったわけではありません。節度を持っ
て便利さを享受したいものです。